マーケティングの世界では「ニーズ(needs)」と「ウォンツ(wants)」という言葉が使い分けられます。
どちらも『欲しい』と和訳できますがニーズは必要性、ウォンツは欲求を意味します。
この2つの違いを知ることでお客様の本当に欲しいものを提案することができます。
例えば、喉が渇いて何かを飲みたいとき、お客様は「喉が渇いたので何か飲み物を下さい」と店員に対しては言いません。
「オレンジジュース置いてますか?とかスポーツドリンク置いてますか?」と聞きます。
この具体的なオレンジジュースやスポーツドリンクが欲しいというのがマーケティングで言う「ウォンツ」にあたります。
そして、その前の「喉が渇いたので何か飲みたい」という必要性がニーズにあたります。
ニーズが根底にありウォンツはそれを満たす物と捉えることができます。
お客様はこのように基本的にはウォンツの表面的な部分しか店員に話しません。
ここで店員の方からお客様のニーズを探ることが大切です。
ニーズを把握することが出来ればお客様が欲しい物が置いてなくても、他の商品(今回の例えで言えば違う飲み物)を勧めて購入して頂くことが可能になります。
お客様の本来の目的を会話の中で探るというのも、私達販売員にとって大切なスキルになりますので私自身もこの2つの違いを認識した上でお客様と向き合っていきたいと思います。