朝礼ネタ:1月29日「人口調査記念日」-妊婦加算制度の是非-
本日1月29日は「人口調査記念日」と制定されているそうです。
なんでも今からおよそ150年前の明治5年のこの日、日本で初の全国戸籍調査が行われました。
当時の人口は男女およそ1600万人で合計3200万人ほどだったと記録に残っているそうで…
現在は1億3000万人ほどと記憶しておりますが
いかに日本の発展とともに、人口が増えてきていることがわかると思います。
150年前と比べると格段に人口は増えておりますが
日本では数十年前から少子化問題に対面しております。
このまま少子化が続くと、2050年には1億人をきり、2060年には約8600万人ほどになると言われております。
少子化が続くとなると高齢化がセットでついてきますので
年金や保険、そのほか税金について高齢者を支える現役世代の負担が大きくなっていき現在の公的制度の崩壊に繋がる懸念も昔から言われていました。
そんな日本の最優先事項である少子化問題ですが
ますます拍車をかける可能性を秘めている「妊婦加算」というワードが去年SNSを発端に話題になりました。
ご存知の方もおおいとは思いますが
「妊婦加算」とは・・ざっくりいうと妊婦さんが病院などにかかったときに、一般の方とは別に妊婦加算という名目で治療費が加算されることで
おおよそ、一般的な自己負担3割の場合、初診で230円、再診で110円ほどが上乗せされるという制度です。
この制度が作られた背景には
皮膚科や外科など妊娠に直接的に影響しづらい機関でも、診察や処方薬に気を遣う必要があり、妊婦を避ける医療機関が増えていることから、ある種の「気遣い料」をとることで、「産婦人科で観てもらって下さい」というような病院からたらい回しにあう患者、妊婦さんを防ぐことが目的で始まった制度です。
多くの人を救いたいという医者がほとんどだと思いますが、リスクを背負いたくないという医者の心理を防ぐための制度でもあるのです。
しかし、妊婦さんの中には、できるだけ安く済ませる為に妊婦という事実を隠して診療を受ける方々もいるそうで安心して妊娠・出産ができないということが問題になっておりました。
SNSから話題になったこの制度ですが、各マスコミも取り上げたことで平成31年1月1日より妊婦加算制度が凍結となりました。
数百円でしっかりとした診察が受けれる。と思えば高くはないかもしれませんが、今まで妊婦さんを積極的に観なかった医者が、ある意味「気遣い料」を受け取ることで、診察をするということに私もとても違和感と不安を感じてました。
今回のように国民の声で日本の制度が変わることは良い傾向だと思います。
あまり良く言われないSNSですが、使い方に気をつけて私も利用していきたいと思います。
posted by 今日の朝礼ネタ at 13:24|
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