朝礼ネタ:はき違えた「生産性」
地元の病院で健康診断を受けた時のこと。
最初に血圧を測る際に、看護師は私のセーターの上からカフをサッと巻いて2,3秒で終了しました。
早業です。数値は上下限ともいつもより30以上離れていました。おかしい、いつもの自宅測定と違いすぎると申し上げたところ、看護師は「白衣性高血圧値だから・・」とケロッとして、測定をし直ししません。日常茶飯事なのでしょう、いい加減さは表情や動作からも伺えました。
「雑の技」を磨く看護師と、経営者の、医師のいるこの、病院はサッサと流れ作業のように診断を済ませる仕組みが医院長からが評価されるようでした。
他の病院より立派な建物から、待ち時間も少なく、次から次へと患者が押し出されてきます。この光景を見て、”生産性と品質”について、病院ははき違えをしていると考えさせられました。
生産性向上は品質向上と不可分のはずです。命を預かる病院が早かろう安かろう式の経営ではいずれ廃れると思いました。
会社は生産性と品質を両輪に経営されます。両者の向上を同時に図ることが経営者にも従業員にも日々課せられていると、改めて戒められました。